願い。

2004年4月6日
辛い事があった時、あなただったらどうやって乗り越えて行きますか?それは人それぞれ。酒を飲むのも、スポーツをするのも人それぞれ。

俺の場合は、やはり相談する。もちろん友達に。

しかし友達といっても、なりたての友達にはそんな深刻な悩みなど話せるわけはない。そう、今までずっと付き合ってきた友達。高校時代の・・・友達。

学校に行けば、友人はいる。椅子に座り、朝の英単語の勉強をしたり、寝ていたり、友達とはなしていたり。いろんな人がいる。そして担任が教室に入ってくると、テストを開始して、回収して、次回のテストの範囲を聞いて、そしてHRをやって、休み時間。

もうそんな朝は戻ってこない。あの日の朝は一生戻らない。あたりまえだと思っていた日常。あたりまえだと思っていた友達の存在。それが・・・もう今はない。

願っても、絶対に戻ってこない高校時代。俺はそれが嫌だった。ずっと高校時代が続けばよかった。成長なんかしたくなかった。ずっと勉強漬けの毎日でもいい。朝早くから夕方まで授業があったっていい。友達と、たくさんの友達と一緒に過ごせるのなら。

優しさの裏返せば憎しみ。それと同じで、出会いを裏返せば別れ。どうして別れは辛いのか。

それは、ずっと当たり前と思ってきた日常が、もう戻ってこないものになるから。当たり前のことこそが、最高の幸せであり、安らぎ。大半の人はそれに気づかずに、別れを迎え、涙する。

みんなの存在がどれだけ俺に安心感をもたらしていたのだろう。このごろよく思う。あの頃のことを・・・。

3年15組、俺の最高の誇りだ。確かに嫌いな奴だっていた。表面上は付き合っていたけれど、内心は嫌いで付き合っていた人もいた。大好きで、ずっと話していた友達もいた。それらをすべて含めめて、「友達」なのだ。友達こそが、俺の宝。自分の命を賭けても守りたいもの。

今は離れ離れ。みんなが一緒に合う日はもうないかもしれない。

そして今日、辛いことがあった。そして、俺は性格上、それを一日中グダグダと悩む。いつもなら、翌日の学校でそれを友達に話す。俺の意見に同意する者。自分の意見を述べる者。そんな友人がいることが幸せ。痛み分け、としてくれるから。いや、痛みわけではなく、俺が抱え込んだ痛みを半分抱えて、無害なものにして、排除してくれる。俺の辛さはそうやって減らしてきた。

しかし、今はどうだろう。確かに大学には同じ高校であった友達もいる。しかし、腹を割って話す友達か?といわれれば、怪しい。違う。俺が話したい友達は・・・俺が思う親友は・・・。

そして、俺はメッセンジャーをつけた。友達が・・・いた。そして話した。

彼は聞いてくれた。そして自分の意見を言ってくれて、すこし気が楽になった。ありがとう・・・T・S君。

そして都合上電話することになった友達にも話した。彼はちゃんと聞いてくれて、俺に同情してくれた。それが、どれだけ俺の辛さを減らしてくれたことか・・・。ありがとう・・・I・N君。

そんな日常が・・・当たり前だった日常は帰ってこない。俺の願いは・・・そんな日常をもう一度取り戻すこと。それで・・・それだけでいい。絶対叶うはずのない願い。けれど、俺がずっと願い続ける・・・無駄な願い・・・。

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