セイシンノナカデノヒトツヒトツノコトバ・・・

「どうしてさ・・・好きになったのかな？」
「お前の心がひかれたからだろ？かわいいって思ったんだろう？」
「ああ・・・そうだったな・・・」
「相当まいってんだな。お前と今まで付き合ってきて・・・まぁここまでくるとはな・・・」
「仕方ないさ。俺の恋ってこんなもんなんだろう」
「諦めたくはないんだよな。けどよ・・・相当あの人とは距離があるよな。お前はそれを知ってて好きになったんだろ？」
「いや・・・分からない。単純に好きになったと思う。人間ってどこかに必ず面食いなとこあるから何も考えずに好きになっちまうんだよ。」
「仕方ないな・・・人間ってのはよ。」
「でも俺だって顔で人を選んじゃいけないってことは分かってるさ。けど・・・人を好きになるのってまず顔からなんだよな。」
「そうだな。仕方ない。けどそういうことがあるから人間って浮気ってもんをするんだよな。」
「俺はするつもりはさらさらないけどな。」
「でもお前・・・あの人が無理だってことになったら自殺って・・・やっぱまずいんじゃないか？」
「分かってるんだ。俺だって死ぬつもりはないよ」
「じゃあ・・・なんで自殺するなんて言ったんだよ？」
「最初の時に決めたことを今まで引きずってきただけなんだ。けどあの人いなくなったら俺は誰かを好きになるのかな・・・いままでしてきた・・・あの人のためにしてきたことはどうなるんだろうな。多分無駄になるんだろうな。」
「何がいいたいんだ？だからって死ぬことはないんじゃないか？」
「そうだ。俺の今の気持ちは死ぬなんてことは望んでない。あとはそのショックに会った自分にもう一度聞いてみてくれ。俺が死ぬかどうかは知らない」
「お前の心がわからないね。昨日までは死ぬとか言ってたんじゃないのか？」
「さあな。人の心は変わるんだよ。」
「なんだかね・・・矛盾だらけだな。昔のお前とはよ」
「あんまし考えないことにしたんだ。そんなときがくるまでは」
「とか言ってまた悩むんじゃないか？」
「あるかもな。その時はまた悩むよ。とりあえずあの人のためにできることをする」
「それ前もそんなこと言って悩んでだじゃん。」
「いちいちうるさいな。もういいだろ！」
「へいへい。まあ頑張りな」